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古武術で心を学ぶ

古武術で心を学ぶと書くと深遠な哲学、もしくは思想論などイメージされるかもしれませんが、当塾では至ってシンプルな心の修錬方法を行っています。難解な古典、厳しい精神修行とは無縁です。

 

武術は武術の心の鍛え方というものがあります。それは正しい姿勢と礼儀作法です。

 

『心の問題なのに内面性より外面性が大事なんですか?』

 

と思う人がいるいるかもしれませんが、日本の型文化は形に意味があり形に思想があります。要するに身体を整えれば心も整えるというものです。古来から躾と呼ばれるのもその一つです。

 

正しい姿勢は心を落ち着かせますし、心落ち着けば正しい判断も生まれてくるものです。怠惰な姿勢は心を怠惰な方へと流れていきます。真剣になったときなど、人は自然に腰が真直ぐに伸びます。

 

このように姿勢と心は関連し合っているものです。心が先か身体が先かという問題もありますが、身体を先に整えるというアプローチが武術の心の学び方といえるでしょう。

 

構えの姿勢についても、どっしり腰を落ち着かせた静かな身構えは心を澄んだ状態に誘います。人間を一つの型にはめて心を従わせる教育法は日本独自の感性といえます。挨拶しかり座り方しかり、礼儀作法はまさに心を具現化したものです。

 

当塾の礼儀作法については厳しいものではなく、あくまでも思いやりの心を持つこと。これだけです。礼儀は最大の護身術といわれます。思いやりの気持ちあればむやみに敵をつくることはありません。

 

正しい姿勢と礼儀作法。武術で姿勢を正し、思いやりの心を持って社会に貢献する。難しく考える必要はありません。もとより心とは形のないもの。形をよく見ることで心が見えてくるものなのです。