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古武術で身体を学ぶ

武術であれスポーツであれ身体を鍛え上げることは周知の事実です。その技能に特化した身体作りが最初に行うべき基本となっています。

 

その点、古武術は稽古中に体力作りを行うことはありません。あくまでも個人的にプライベートで行うものです。なので個人、個人様々な鍛え方をしているものです。武術的な自主性を重んじます。

 

稽古中では体力よりも身体感覚を養うのが基本です。それは技を行なう上で必要な力の出し方が特殊であるからです。単純に力強くやればよいというものではなく、脱力や伸張力など内部感覚を感じながら出す力であり、まさに身体の感性を磨くといっていい使い方なのです。

 

古武術は一対一の対戦というより多人数を相手に想定された武術であり、そもそも試合は想定されていません。又、試合があったとしても即決着される武術の性格ゆえ、スタミナや体力強化は考えられて来なかった感はあります。日常生活での心構えや日常動作が武術家の身体を作っていくものという考え方が前提にあったかもしれません。

 

当塾では木刀の素振りや四股踏みなど古来の鍛錬方法を推奨しています。まずは足腰の強化が先と考えています。歩き方もちょっと特殊な歩行を教えています。呼吸法なども取り入れ、古来からある身体開発方法を実践しています。

 

健康の為にも無理のない体力作りを心がけたいものです。古武術は左右対称に技を行なうので、筋肉の偏りを失くしますし、関節技をかけられることにより自然とストレッチ効果も望めます。また頭で考えながら動くので、脳の活性化にもよいとされています。

 

身体を学ぶとは自身の身体を知ること。武術の最大の功は健康体の獲得といえるかもしれません。